みなさん、こんにちは!
7月16日から熱い戦いが繰り広げられる【世界陸上2022オレゴン】
日本から出場する選手達にも注目が集まっていますが、
陸上の花形種目である男子100mに出場が予定されているサニブラウン・アブデルハキームっていう選手をご存じですか?

なんかちょっと前に聞いた名前だな!

知ってるよ!100mの日本記録持ってた選手でしょ?そういえば最近見ないね。
実はサニブラウン選手、昨年の東京オリンピックには出場していたんです。

マジか?全然知らんかった!
出場した種目が男子200mだけだったことや予選での敗退から目立った活躍をすることができず
世間の注目は集まりませんでした。
男子100mの日本記録を更新した2019年に一気に注目を集め、その後の活躍が期待されたサニブラウンさんでしたが、思うような結果が出せずに現在に至っています。
そんな「あの人は今?」的な見方をされてしまっているサニブラウン選手ですが【世界陸上2022オレゴン】での復活はあるのでしょうか?
今回はサニブラウン選手の現在や不振理由についてフォーカスしてみました。
サニブラウン・アブデルハキームのプロフィール

そもそもこの人のこと知らないんだけど、
そんな方のために簡単なプロフィールからいきましょう!
名前 サニブラウン・アブデル・ハキーム
誕生日 1999年3月6日
年齢 23歳(2022年6月現在)
出身地 福岡県北九州市
身長 190cm
体重 83kg
血液型 O型
競技種目 男子100m 男子200m 男子4×100mリレー

そもそもな質問であれなんだけど、この人って日本人なの?

ガーナ人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれたハーフなんだ。
国籍は日本だよ。

ちなみに苗字が「サニブラウン」で名前が「アブデルハキーム」
名付け親はおじいちゃんです。
アラビア語で「賢い」を意味する単語ハキムから名づけたそうです。
最も注目を集めたのは2019年
サニブラウン選手が陸上選手として最も注目を集めたのは2019年でした。
3月に行われたNCAA室内陸上競技選手権大会において60m予選で室内日本記録タイとなる6秒54をマークしたことに始まり、
6月には、テキサス州オースティンの同大会で、男子100m決勝を9秒97で走破し当時の日本新記録を打ち立てたのです。

当時のってのが気になるな?
今は違うの?

残念ながら、サニブラウン選手の日本記録は2021年に山縣 亮太(やまがた りょうた)選手によって破られてしまったのよ。現在の日本記録は9秒95だよ。
その後も、生まれ故郷の福岡県で開催された第103回日本陸上競技選手権大会において100mと200mで短距離2冠を達成するなど2019年のサニブラウン選手には「飛ぶ鳥を落とす勢い」があったと言っても過言ではありませんでした。
サニブラウン・アブデルハキーム選手の現在と不振理由
注目を集めた2019年以降、その後のサニブラウン選手ついて彼の噂や活躍を耳にすることはほとんどありませんでした。東京オリンピックでも100mとリレーは未出場、200m予選落ちなど不振に喘いでいたことが伺えます。
そこでサニブラウン選手の現在や不振だった理由について調べてみました。
サニブラウン選手の現在
サニブラウン選手はアメリカのフロリダ大学に進学後、2020年夏に同大学を休学して陸上に専念、
現在は恩師であるレイナ・レイダー氏が率いるタンブルウィードTCというプロチームに所属して練習を続けています。
このチームは東京オリンピック200m金メダルのアンドレ・ドグラス選手や100mで9秒76の記録を持つトレイボン・ブロメルらが所属する名門チームです。
サニブラウン選手は世界の一流選手たちと汗を流し刺激を受けながら、現在もトップアスリートを目指しています。

噂を聞かないと思ったらアメリカに留学してたんだね。

2020年は、世界的に大変な状況だったからその影響もあったのかな
サニブラウン選手の不振理由はヘルニア
アメリカに渡り世界の一流選手たちと一緒に練習できるという恵まれた環境にいたにも関わらずサニブラウン選手が不振だった理由はなんだったのでしょうか?
理由は腰のヘルニアでした。実は体の故障に苦しんでいたのです。

腰のヘルニアってなに?

腰のヘルニアは、体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態のことです。
腰椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が外に飛び出してしまって、痛みやしびれが起こってしまうのです!
スポーツどころか日常生活も困難になる場合がある怖い病気ですよ。

やめて~聞いてるだけで腰が痛くなってきた💦
今年6月の日本選手権大会前の会見で、サニブラウン選手はこのことを初めて明かしました。
オリンピックでの不振をヘルニアのせいしたくなかったのかもしれません。
本人曰く、ヘルニアを患った後は練習メニューやウエイトトレーニングの内容もゼロから考え直し
できるだけ体に不可をかけないようにしていたとのこと。

故障と闘っていたとは!

きっと人知れない苦労もあったんだろうな
今回の日本選手権大会では、自分の記録こそ上回ることが出来ませんでしたが100mで実に3年ぶりの優勝を飾り【世界陸上オレゴン】の代表の座を勝ち取りました。
サニブラウン選手は超ポジティブ!
ヘルニアという選手生命を脅かす故障と向き合いながら、世界陸上の出場資格を得たサニブラウン選手ですが、本人のインタビューのコメントを聞いていると悲壮感は全く感じられません。
「自分が自分を信じなきゃ、誰が信じるんだってことですね」
「ヘルニアでそれまで積み上げてきたものは一回リセットされているので、もう一回(走りを)作り直している感じです。故障があっても走っているのは、自分がどこまでいけるかが楽しみだから。まだまだ成長できる部分は多いし、自分に足りないものもわかっている。だから楽しみで、でも安心はできないって感じです。不安? いや、アスリートとして安心できないというのは、不安とは違う……説明するのが、難しいんですけど」
「昔の自分にも勝てていないので、しっかり世界選手権でいい結果を出して、皆さんに“お帰りなさい”と言ってもらえるように頑張っていきたい」
「よく10秒の壁って言うじゃないですか? たしかに9秒になると1桁になるので、数字的には壁っぽく思えるんですけど、自分としてはそうじゃないと思っていて。周りが騒ぎすぎというか……。真の壁って、9秒90じゃないですか? なんちゃって9秒台の選手ってけっこういるんですけど、いまの世界ランキングを見てもあまり9秒8台の選手はいないし歴代でみても限られていますよね。そのタイムを持っている選手にはまだ勝てないと思います。ただ、9秒95くらいまではケガをせずに走れれば、いつでもポンっと出るな、という感覚がありますね」
NumberWebより引用
むしろ前向きでポジティブな言葉が目立ちますし、ビッグマウスともとれる発言もあります。
サニブラウン選手は自分自身の未来を全く悲観せず、自身の可能性を信じて努力をしているからこその発言なのでしょうね。

こういう前向きな選手って勇気をもらえるな!

なんか応援したくなるよね!
男子100m 男子200mの競技日程(日本時間)
※競技時間は変更になる場合があります。
今回のまとめ
今回は【世界陸上2022オレゴン】に出場する短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム選手について調べてみました。
表舞台で輝いた後、不遇な運命を辿るスポーツ選手も少なくない中、自分の可能性を信じて渡米し故障と向き合いながら、今回の世界陸上に出場するサニブラウン選手を応援しない理由はありませんよね。
サニブラウン選手の活躍から感動をもらえることを期待してみんなで応援しましよう!